今や、小学生のなりたい職業の上位にランクされる「Youtuber」。
HIKAKINや「はじめしゃちょー」が有名ですね。
芸能人もYoutuberになったり、女子アナウンサーの結婚相手がYoutuberだったりと話題は豊富です。
Youtube JapanのCMではHIKAKINの「好きなことで生きていく」のキャッチフレーズが鮮烈でした。
副業として、Youtuberは「アリ」でしょうか?「ナシ」なのでしょうか?
Youtubeで月に約2万円を稼いだことのある筆者が、「現役Youtuber」の経験も含めて検証してみました。
副業にYoutuberは「アリ?」「ナシ?」
まずはYoutubeについて、簡単にまとめておきます。
Youtubeとは
今の日本で、「Youtube」を知らない人はいないでしょう。
言わずと知れた動画プラットフォームです。
インターネットに繋がるパソコンやスマホがあれば、誰でも動画を閲覧でき、
アップロードできます。 条件さえ揃えば動画の収益化ができて、お金がもらえます。
Google傘下の動画プラットフォーム
Youtubeは、Google傘下の動画プラットフォームです。
2005年に生まれたYoutubeですが、2006年にGoogleに買収されました。
動画共有のために生まれたYoutube。
人気は有ったものの基盤の維持には莫大な資金が必要で悩んでいたところ、動画共有の将来性に目をつけたGoogleが手を差し伸べた形です。
収益源は「広告」
インターネット検索の巨人のGoogleの収益源は「広告」です。
皆が使うネット検索ですが、そこに企業から募った「広告」を掲載します。
検索を利用しに来た人が、掲載された広告を通して物を買ったり、サービスを利用すれば企業の利益になります。
「広告に効果があった」と企業が判断すれば、更にお金を出して広告を出します。
Googleは、広告の効果が上がるように配置を工夫したり、コンテンツの質や量を高めて利用者を増やす施策を打っています。
動画コンテンツを収益化
文字検索中心であったGoogleは動画にも将来性を見出し、自社で開発するよりYoutubeを買収する道を選びました。
Googleの資金と技術力を活かし、Youtubeを世界ナンバーワンの動画共有プラットフォームに育て上げました。
Googleと同様、Youtubeにも広告掲載で収益を得られるようにしたのです。
Youtuberの収益化方法
YoutuberがYoutubeで収益を得る方法は、大きく分けて3つあります。
広告
先にも触れましたが、Youtuberが収益化する方法のメインは「広告」です。
動画を閲覧された場合に広告が表示されるため、動画の閲覧回数や時間に応じてYoutuberに報酬が発生します。
掲載された広告がクリックされた場合にも報酬が発生します。
ただし、Youtubeに動画をアップロードしたら、誰もが収益を得られるか、というとそうではありません。
収益化には条件があり、一定条件をクリアした上で収益化申請し、許可される必要があります。
自分のビジネスの紹介
収益化のもう一つの方法は、自分のビジネスをYoutube動画で紹介することです。
動画で商品やサービスを紹介し、説明欄に購入やサービス申し込みサイトのリンクを掲載します。
飲食・宿泊や美容・健康系のお店の場所や営業時間を説明欄に乗せることも出来ます。
メンバーシップの販売
2020年になって、メンバーシップの販売でもYoutuberが報酬を得られるようになりました。
有料登録した人だけに見れる動画を用意し、登録者を募集できるようになったのです。
ただし、チェンネル登録者数が3万人以上いるという条件があります。
初心者の副業に「Youtuber」はアリ?
動画撮影・編集の初心者が、副業として「Youtuber」となるのはアリでしょうか?
答えは、「副業・片手間ではムリだからやめたほうが良い」です。
華やかで、面白そうに思えるYoutuberですが、収益を得るにはとても高いハードルがあります。
収益化申請できる条件
収益化「申請」するためは、次の2つの両方を満足する必要があります。
- チャンネル登録者数、1000人以上
- 過去12ヶ月の総再生時間が4000時間以上
これは、相当に高いハードルです。
収益化のハードルが高い実例
収益化のハードルが高い実例として、私の運営するYoutubeチャンネルを紹介します。 私は、現在、3つのYoutubeチャンネルを持っています。
子供とおもちゃで遊ぶチャンネル
Youtubeを見るのは子供が多く、「子供とおもちゃで遊ぶチャンネル」ならアクセスが集まりそうですね。
私が運営するYoutubeチャンネルの1つ目です。
2180人以上のチャンネル登録者があります。
それでも、過去12ヶ月の総再生時間は、233.6時間しかありません。
再生時間は4000時間以上無いと収益化申請できません。
チャンネル登録者数は、申請条件の2倍以上あるのですが、残念ながら、再生時間が足らず、収益化申請の条件を満たしていません。
ノウハウ・物品レビューチャンネル
もう一つ、買ったものを紹介したり、PCや電化製品を修理する動画のチャンネルもあります。
チャンネル登録者数は、615人です。
過去12ヶ月の総再生時間は、2500.8時間です。
登録者数も再生時間も足りませんが、まだこちらのチャンネルの方が収益化には近い感じがします。
ゲーム関係のチャンネル
もう一つのチャンネルは、一番最初に開設したものです。
長男にせがまれて、コンビニで買ったカードゲームのパックを開封する動画を撮りました。
「レアカードが出るか?」 というワクワク感が良かったのでしょうね。
一晩で百回・千回、再生されました。2019年のTikTok(ティックトック)に似た感じです。
誰でもが参入できるようになったため、瞬く間に稼げなくなっちゃいました。
要するに、本業の片手間で、ちょこちょこアップするくらいでは、収益化を申請できる条件をクリアするのは相当難しい、ということです。
収益化申請しても「審査」のハードルが
収益化申請しても審査を通過できるか、わかりません。 広告掲載に適したガイドラインに則っている必要あります。
さらに詳しく知りたい場合は、以下のYoutube公式のヘルプを参照してください。
出典:https://support.google.com/youtube/answer/6162278
人の関心を集められる動画は、得てして暴力的な内容であったり、危険な行為であったりします。
強いショックや不快感を与えるコンテンツも、ガイドラインに抵触します。
閲覧回数や閲覧時間が多くても、お金をもらうには審査に通過しなくては意味がありません。
審査に通るためには誰が見ても無難な動画にする必要があります。
登録者数・閲覧時間の増加と、審査通過の両方を満たすのは容易ではありません。
チャンネル登録者数も再生時間も買えるが・・・
決して真似して欲しくないのですが、お金を出せばチャンネル登録者数を「買う」ことができます。
Googleアカウントを大量に保有している業者が、プランによって定期的に自分のチャンネルに登録してくれます。
月末になると、不自然に一定数の登録者数が増えると噂のYoutuberがあります。
〇〇で消耗してるの? で有名な方らしいのですが。
チャンネル登録者数に比べて、高評価やコメントの少なさでバレてしまいます。
理論的には、再生時間も買えてしまえますね。
支払金額以上に稼ぐ必要があり、高額商品を売るなど、詐欺的手法に走らざるを得なくなって、ますます精神は消耗しちゃいますね。
本業Youtuberと戦えるか?
副業でありながら、本業Youtuberと戦えるでしょうか?
参入者も少なく、プラットフォームが整っていなかった昔は、副業でも十分稼げました。
ビギナーズラック、と言えるものでしたね。
本業にする人多数
本業としてYoutubeに参入する人が多数あらわれました。
実業家はもちろん、有名芸能人やお笑い芸人も、いつの間にかYoutuberになっていたります。
逆に「フワちゃん」や「山之内すず」のように、Youtuberから芸能人に移行する人もあります。
いずれにしろ、一芸に秀でて、他人にはない物を持っている人ばかりですね。
「副業・片手間で、カンタンに稼ごう」という生ぬるい考えでは、1円も稼げず労力と時間を無駄にしてしまうでしょう。
まとめ
Youtuberとして誰でも知っている華やかな仕事は、若い人なら体力と勢いで突入するのは良いかもしれません。
それにしてもライバルが多く、突出した物が必要です。
最初に取り組む副業としては、難しいです。
他に実績が上がっていたり、教えたりできるものがある人なら良いかも知れません。
初心者もアップはカンタン。収益化は?
趣味として動画をアップするだけなら初心者でもカンタンですが、収益化のハードルは相当に高いものがあります。
「好きなことで生きていく」って大変なんです。
副業で太刀打ちできる?
HIKAKIN(ヒカキン)なんて、スーパーマリオのゲーム音声をボイスパーカッションで再現したYoutube動画が、海外でバズったという幸運から火が着きました。
数年前の「ピコ太郎」は芸人「古坂大魔王」が演じたものでしたが、ジャスティン・ビーバーに認められて、シェアされたというラッキーにより世界的に有名になりました。
副業ではなく、本業の動画をYoutubeにアップしたのです。
HIKAKIN氏は、こだわりをもって撮影・編集・プロモーションもこなし、子供にウケる動画に特化しています。
職人的に「一つを極める」という姿勢です。とても副業で太刀打ちできません。
Youtuberとして生きていくには、本業として真剣に取り組む必要がありますね。
ブログとの比較
作業の重点を、Youtubeから特化ブログに移行した私のGoogleアドセンスの収益グラフを以下に掲載します。 規約上、正確な金額は伏せてあります。
まだ、収益化の条件ができる前、2013年3月のアドセンス収益は、Youtubeによるものでした。
1ヶ月に1万5千円を超える収益が上がりました。 収益がの基準が変わり、その後は落ち込みました。
2019年の9月に、もう一度収益化のグラフが上がっているのは、特化ブログのアクセスが跳ね上がったためです。
まとめのまとめ
経験的に、動画の撮影や編集に時間を掛けるよりも、特化ブログを運営した方が、遥かに楽で大きく継続的な収入が得られます。
その後、特化ブログはASP案件にシフトし、少ないアクセス数でも利益が上がるように育っています。
「ブログもいい感じに育ってきたので、大好きなパソコンやスマホの紹介動画チャンネルでYoutubeに注力しても良いかなぁ」 と思うこの頃ではありますが、まずは記事を書いて記事を書くブログで基盤を作るのが良いと思います。
お尋ねになりたいことがあれば、以下のフォームから質問をお寄せください。
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